書籍、雑誌、カタログ、パンフレット、カレンダー等の印刷製品には様々な寸法、大きさがありますが、それぞれの製品寸法に合わせて紙を抄造するのではなく、大量に生産された定寸法の中から選択し、加工して使用します。
紙の寸法基準として、日本工業規格(JIS)の「原紙寸法」「紙加工仕上げ寸法」があります。
※原紙寸法 紙の原紙(元となる紙)の標準寸法で製品仕上げに必要な断裁余白を含んだ寸法のことです。
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紙加工仕上げ寸法とは、書籍、事務用紙、図画用紙等に加工された仕上がり寸法のことで、A列とB列があります。
A列は縦横の長さの比が1:√2で面積を1㎡を基本A列0判としています。
A列0判は、841㎜×1.189㎜=面積1㎡となり、順次その長辺を半分に切ってA1判とし、以下A10判までとしています。
B列は縦横の長さの比が1:√2で面積1.5㎡を基本B列0判としています。
B列0判は、1.030㎜×1.456㎜=面積1.5㎡となり、順次その長辺を半分に切ってB1判とし、以下B10判までとしています。
A列 | B列 | |
---|---|---|
0 | 1,189×841 | 1,456×1,030 |
1 | 841×594 | 1,030×728 |
2 | 594×420 | 728×515 |
3 | 420×297 | 515×364 |
4 | 297×210 | 364×257 |
5 | 210×148 | 257×182 |
6 | 148×105 | 182×128 |
7 | 105×74 | 128×91 |
8 | 74×52 | 91×64 |
9 | 52×37 | 64×45 |
10 | 37×26 | 45×32 |
寸法 | |
---|---|
L判 | 800×1,100 |
K判(関東) | 640×940 |
K判(関西) | 650×950 |
F判 | 650×780 |
S判 | 730×820 |
M判 | 730×1,000 |
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一般的に洋紙はパルプ繊維を水に溶かし抄紙機上で連続的に作ります。
そのためパルプ繊維が組合いながら常に一定の流れ方向に繊維が向くこととなります。
この抄紙方向を紙の流れ目といい、どう取るかで縦目(T目)横目(Y目)ができます。
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紙の表記 | 縦目(T目) | 横目(Y目) |
---|---|---|
四六判 | 788×1,091 | 1,091×788 |
菊判 | 636×939 | 939×636 |
A列本判 | 625×880 | 880×625 |
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T目Y目では寸法の表記が異なります。T目の場合短い寸法が左側に、Y 目の場合は長い寸法が左側に表記されます。
縦長に製本する際はY目、横長に製本する場合はT目を使用します。
めくる方向と直角に流れ目が来るようにすると、めくり易くなります。
流れ目は、繊維に沿っているので同じ方向に破れやすく、折りやすいのが特徴です。
また、濡らすと流れ目に対し垂直に巻き込みます。